<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 十年三月三十日別微之於[灃]上十四年三月十一日夜遇微之於峽中停舟夷陵三宿而別言不盡者以詩終之因賦七言十七韻以贈且欲記所遇之地與相見之時爲他年會話張本也>
<Format: 格式不明>
<Year: 1965>
<BookName: 唐詩選　下>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 漢文無假名>
<style2: 日本漢文訓讀無假名標注>
<TranslatedTitle: 十年三月三十日、微之に灃上に別る。十四年三月十一日夜、微之に峡中に遇う。舟を夷陵に停め、 三宿して別る。言の尽くさざる者は、詩を以て之を終う。因りて七言十七韻を賦して以て贈り、且つ遇う所の地と相い見るの時とを記して、他年の会話の張本と為さんと欲するなり>
<BookPage: 23-28>
<UsedPage: 6>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
灃水店頭春盡日，
送君上馬謫通川。
夷陵峽口明月夜，
此處逢君是偶然。
一別五年方見面，
相攜三宿未迴船。
坐從日暮唯長歎，
語到天明竟未眠。
齒髮蹉跎將五十，
關河迢遞過三千。
生涯共寄滄江上，
鄉國俱拋白日邊。
往事渺茫都似夢，
舊遊流落半歸泉。
醉悲灑淚春杯裏，
吟苦支頤曉燭前。
莫問龍鍾惡官職，
且聽清脆好文篇。
別來只是成詩癖，
老去何曾更酒顛。
各限王程須去住，
重開離宴貴留連。
黃牛渡北移征櫂，
白狗崖東卷別筵。
神女臺雲閑繚繞，
使君灘水急潺湲。
風淒暝色愁楊柳，
月弔宵聲哭杜鵑。
萬丈赤幢潭底日，
一條白練峽中天。
君還秦地辭炎徼，
我向忠州入瘴煙。
未死會應相見在，
又知何地復何年。
<End Poem>
<Translation>
灃水の旅舎、春最後の日、君が馬にまたがり通川に流されるのを見送ったのだった。三峡の入り口夷陵の地、月の明るい夜、ここで君に逢ったとは何という偶然。 
ひとたび別れて五年、ようやく会えた。手を携えてともに三晩、まだ船を停めている。
座して日暮れからため息ばかり。語り合い空が白んでもとうとう眠れない。
歯髪に老いがみえ五十路に近づき、遥かな山河に隔てられること三千里に余る。 
君も僕もともに水辺に寄せる生涯。お互い遠い白日の彼方に投げ捨ててしまった郷里。 
往時は渺々としてすべて夢に思え、旧友はうらぶれ半ばは黄泉の人。
酔うも悲しく、春の酒に涙を注ぎ、詩を口ずさむも辛く、夜明けのともしびの前にほおづえをつく。 
聞かないでくれ、ひどい官職にあった時のことを。まずは清澄なすばらしい作品に耳を傾けよう。
別れてから一途に詩作にのめりこみ、年とともにいっそう酒癖が悪くなっただろうか。
お互いに旅程に縛られて去らねばならないが、もう一度送別の席を設けてこのまま居続けたい。
黄牛渡の北に旅の船を移動し、白狗崖の東で宴席を畳む。
神女台の雲はのどかにつらなり、使君灘の水はせわしく水音をたてる。 
風吹きすさぶ夕暮れに楊柳も憂い、月も心を傷める夜にほととぎすの働哭する声。 
一万丈の長さの赤い旗、それは水庭に射し込む日の光。一条の細い白絹、それは峽谷に挟まれた空。 
君は都近くに戻り炎熟の僻地を離れるが、僕は忠州へ向かい瘴癘らずまく中に入る。 
生きてさえいれば必ず会う機会はあるに違いない。それはどこの地か、またいつのことか。
<End Translation>
<Formatted Translation>
灃水の旅舎、春最後の日、
君が馬にまたがり通川に流されるのを見送ったのだった。
三峡の入り口夷陵の地、月の明るい夜、
ここで君に逢ったとは何という偶然。 
ひとたび別れて五年、ようやく会えた。
手を携えてともに三晩、まだ船を停めている。
座して日暮れからため息ばかり。
語り合い空が白んでもとうとう眠れない。
歯髪に老いがみえ五十路に近づき、
遥かな山河に隔てられること三千里に余る。 
君も僕もともに水辺に寄せる生涯。
お互い遠い白日の彼方に投げ捨ててしまった郷里。 
往時は渺々としてすべて夢に思え、
旧友はうらぶれ半ばは黄泉の人。
酔うも悲しく、春の酒に涙を注ぎ、
詩を口ずさむも辛く、夜明けのともしびの前にほおづえをつく。 
聞かないでくれ、ひどい官職にあった時のことを。
まずは清澄なすばらしい作品に耳を傾けよう。
別れてから一途に詩作にのめりこみ、
年とともにいっそう酒癖が悪くなっただろうか。
お互いに旅程に縛られて去らねばならないが、
もう一度送別の席を設けてこのまま居続けたい。
黄牛渡の北に旅の船を移動し、
白狗崖の東で宴席を畳む。
神女台の雲はのどかにつらなり、
使君灘の水はせわしく水音をたてる。 
風吹きすさぶ夕暮れに楊柳も憂い、
月も心を傷める夜にほととぎすの働哭する声。 
一万丈の長さの赤い旗、それは水庭に射し込む日の光。
一条の細い白絹、それは峽谷に挟まれた空。 
君は都近くに戻り炎熟の僻地を離れるが、
僕は忠州へ向かい瘴癘らずまく中に入る。 
生きてさえいれば必ず会う機会はあるに違いない。
それはどこの地か、またいつのことか。
<End Formatted Translation>